[su_box title=”この記事に書いてあること” style=”glass” box_color=”#2dd23c” radius=”4″]
・ダウ理論による目線の付け方。
・相場の勢いを見る方法。
・リスクがどの辺りに存在するか?
・環境認識の1例
・シナリオ作成
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[su_box title=”この記事で解決できること” style=”soft” box_color=”#5d8efc” radius=”4″]
・狙う方向が分からない方が方向感を持ってトレードできる。
・勢いに乗る事で目先の値動きを予測できる。
・相場の勢いに乗って利益を上げることができる。
・リスクがどこにあるのかを考えながらトレードできる。
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まず、ダウ理論よる目線の付け方が分からない方はこちらの記事をご参照ください。
↓↓
読めました?押し安値や戻り高値の判断は分かりましたか?
目線を付ける時に大切な事は、目線によって狙う方向を上か下で判断するだけです。
決して目線のみでトレードはしません。
あくまで狙う方向を定めるだけです。
各時間足の目線が異なっていたら、
- 押し目買いを狙っているトレーダー
- 戻り売りを狙っているトレーダー
がそれぞれ一定数いるので
その後は方向感が出にくく『レンジになりやすい』
という事を覚えておいて下さい。
各時間足の目線について
それでは、日足、4時間足、1時間足、15分足の目線を決めてみて下さい。
●日足
↓
●4時間足
↓
●1時間足
↓
●15分足
↓
できましたか?
これらの目線を押し安値、戻り高値で判断していくと、
●日足、下目線
↓
直近最安値に対する戻り高値を越えない所で、ボリンジャーバンドのミドルラインにタッチして頭を押さえられている状況。
バンド自体は収束気味で勢いはあまりありませんが、それでもミドルバンドは下に傾いていて、移動平均線とのグランビルの法則によって売り注文が多少は入りやすい状況になります。
●4時間足、下目線
↓
4時間足でも最安値を付けた戻り高値(日足の戻り高値と同じ位置)を上抜けることが出来ず、+1σを割ってきた所。
この時点で、
最安値からの上昇に対して買いポジションを持っていたトレーダーたちが決済する可能性が高くなります。
しかも戻り高値を上抜けなかった時、やや高値を切り下げている状況での+1σ割れなので、新規売り注文も入りやすくなってきます。
●1時間足、上目線
↓
1時間足レベルでは戻り高値を越えて下降ダウは終了している状況。
ただし短期的には高値を切り下げて安値割れもしている。
その時にボリンジャーバンドの-1σと-2σの間にローソク足が位置していて、下落の勢いが出始めている状況。
●15分足、上目線
↓
15分足も上目線になっているが、日足、4時間足の戻り高値を越えない所で高値を切り下げてから安値割れで下降トレンドが認識できる。
1時間足では下方向へのバンドウォークが開始するか?という状況。
しかも画像の高値切り下げの部分でヘッドアンドショルダーズが出来上がって、ネックラインでレジサポ転換も起こっている。
15分足ボリンジャーバンドのミドルバンドでも頭が押さえられているので、この時の勢いとしては下方向が濃厚。
ただし、すぐ下に押し安値があるので、
- 押し目買いを狙っているトレーダー
- 売りポジションを持っているトレーダーたちが決済したくなる。
これらによって一時的には上昇も入りやすくなる局面。
これらを総合的に考えていくと、
- 日足、4時間足が下方向。
- 1時間、15分足は上方向なので4時間足戻り売りと1時間足押し目買いが混在してレンジになりやすい状況。
- 日足、4時間足で意識される戻り高値まで届かずに4時間足+1σ割れ。(戻り高値から見て高値が若干切り下がっている)
- 切り下がった高値の中でさらに1時間、15分足で高値切り下げ、安値割れが確認できる。(短期的に下降トレンドが出来上がっている。)
- 下方向へのチャートパターンが見えている。
↓↓
状況としては売りの方が優位性が高くなりやすい。
と考えられ、シナリオを考えていくと、
- 直近には15分足や1時間足の押し安値があるので一気に下には抜けにくく、一旦上昇を待った後、高値更新できない事を確認し、その部分でダブルトップ、ヘッドアンドショルダーズ、レンジの下方向ブレイクなど、下方向へ向かう兆しがあれば売っていく。
- 15分足レベルの押し安値で反発上昇し-1σを上抜け、そのまま安値を切り上げながらインジケーターも上方向になれば短期足の上目線継続、下降トレンドライン越え等で上に伸びるので、そのタイミングに付いていく。(ただし4時間足の戻り高値があるので、逆行のリスクも考慮しながら短期足の上昇の勢いを重要視する。)
シナリオのイメージとしてはこんな感じ
↓↓
基本的にはどちらのシナリオもまだ待つべき所ですが、例えば15分足ヘッドアンドショルダーズの肩のあたり(下降トレンドライン上限部分)で早めに売っていく場合、上昇の危険性を把握して、lot数を落としたり、下降トレンドラインを越えた時点で必ず損切りをするように心がけて下さい。(リスクがどこにあるのか?を常に考えるようにしてくださいね)
早くからポジションを仕込めば、上手くいけば利益をあげることが可能ですが、
そもそもトレードは、リスクがある所で無理にするものではありません。
今回のチャートの場合、上昇のリスクがある事を理解しているなら、
上昇を待って上昇の勢いが無くなってからリスクリワードを考えて、悪くないならトレードする。
逆に、上昇せずに一気に下落した場合はシナリオから外れているので飛び乗りでは追いかけないようにします。
1時間足の押し安値ライン付近まで戻してレジサポ転換等が見えないと損切り幅が広すぎて、ギャンブルになってしまいます。
そういった、取れそうな所を全て取ろうとせずに、狙ったもの以外は捨てる習慣を付ける方が大切です。
そのためにも、
- 1時間足押し安値付近で上昇した後高値を切り下げれば売る。(15分足は下目線。下降トレンドラインも引ける。上位足の目線にも合っている。等からリスクリワードは高くなると予想。)
- 15分押し安値で反発した後、安値を切り上げてインジケーターが追い付いてくれば買っていく。(上位足と方向感が違い伸びにくい可能性も十分理解しておくこと。)
といった予測したシナリオに対して、
自分自身が『その予測した値動きの中のどの部分を狙っているのか?』をしっかりと考えて、
リスクリワードが良い場合「だけ」トレードする事を意識して下さいね。
シナリオを作っているからといって、想像通りに動いた波の全てを狙うのは無謀です。
資金管理が甘いとちょっとした逆行に耐えられないので、損失を許容範囲にするように必ずlot調整して下さい。
その後の値動き
上の日足、4時間足、1時間足、15分足のチャートの続きです。
15分足以外は、先ほどまで見えていた右端のローソク足を白い四角で囲んでいます。
15分足は決済のタイミングを見るためとしてご参照下さい。
●日足
↓
●4時間足
↓
日足と4時間足で見ると、大きな流れの通り下に行ったのが分かりますが、
「やっぱり下方向で合ってた。良かったー。」って思っているなら、今後口座を飛ばす可能性がめちゃくちゃ高いです。
方向はあっていても、資金管理が出来ていないと一時的な逆行で全て失います。
●1時間足
↓
1時間足、15分足レベルではまだ上昇を狙っているトレーダーがいる状況で15分足や1時間足の押し安値ライン付近で
- 短期的な下降トレンドライン越え。
- 押し安値で小さく揉み合った後に上抜け。
等が起きれば一旦上昇する可能性は高くなります。
なので、反発が入りやすい事を理解出来ていないと、
「もうそろそろ下がるはず!」、「下方向なのは間違いない!」っていう自分の都合の良い解釈で売りポジションを持てるだけ持ってしまうと、
『方向感は合っているのに逆行に耐えられず、損切りやロスカットになる。』
『しかもその後に思惑通りの方向へ向かっていく』
という、メンタル的にめちゃくちゃキツイ目に遭います。
今回の場合なら、
1時間足押し安値付近で反発の上昇が入った後、前回の高値を越えられていないなら、
- 高値も安値も更新しない三角持ち合い
- 高値のみ切り下げるディセンディングトライアングル
のようなチャートパターンが出来ることが多いです。
それが確認できて、
上位足の方向(下方向)へ動き出せば本物になる可能性は高い。
という事は予想出来るし、さらに揉み合いの中で
- ダブルトップ
- ヘッドアンドショルダーズ
といったチャートパターンが出てくると、下を狙うトレーダーが増えてくるのでブレイクに飛び乗る事も可能です。
●15分足(決済のタイミングを見ていく)
↓
1時間足チャートの黄色で囲んだ部分を拡大して決済について考えていきます。
日足や4時間足しか見ないようなスイングトレーダーなら、特に決済する理由がないのでひたすら売りポジションをキープしますが、
デイトレーダーなら、売りポジションを持ち続けても
- せっかく大きくなった利益が減っていく。
- ポジションの保有時間は長いのに利益はなかなか伸びない。
となると、いくら今現在利益が出ていたとしてもその利益が無くなるのが怖くて保有し続けるのはメンタル的にはキツくなります。
決済の方法と考えられるものとしては、
- バンドウォークの終了。
- ミドルバンド上抜け。
- 下降トレンドライン越え。
- 下目線の終了。
などがあります。(今回は売りポジションに対しての決済として読み取って下さい。上昇局面ならその反対。)
どのような決済方法も、
- 伸びた所で決済すれば利益は多く残るが次のエントリーのタイミングが難しい。
- 目線が継続すれば利益を伸ばせるが、続かなければ利益が少なくなりやすい。
など、一長一短があります。
大切にして欲しい事は、
どの決済方法でも伸びる時は伸びるし、伸びない時は伸びない。という当たり前のことを理解して、
『常に自分が守れる決済方法』で決済する事を意識して下さい。
それが出来ていると、
エントリー前に自分の決済のルールが適応しやすい相場環境か?を考えられて、
エントリーしたなら微益だとしても利益を残しやすいし、決済のルールが適応しにくい相場ならエントリーそのものを待てます。
まとめ
相場の目線や勢いを考えながらトレードする場合
- 目線はあくまでも方向感。
- 各時間足の目線はどうなっているか?
- 目線が混在すればすぐには動き出さない事が多い。
- 目線に対してどう動けばトレードするのか?
- トレード時のリスクリワードはどの程度と予想出来るか?
- 狙う方向が合っていても資金管理が出来ていなければダメ。
- 多少の逆行でロスカットになるのは論外。
- 想定している決済のルールを必ず守る。
という風に、
エントリーから決済するまでには、
- 自分が狙う方向を決める。
- 狙った方向に対してシナリオを想定する。
- 想定したシナリオの中の、どの波を狙うか?を固めておく。
- 決済のルールを明確にしておく。
- 資金管理をする。
など、どれが欠けてもダメです。
ドンピシャのエントリータイミングなんて必要ありません。
各時間足の目線と勢い、注文の集中を考えて
- 買いが強いエリアか?売りが強いエリアか?
- どの価格帯まで来れば多くのトレーダーが意識し、動き出す可能性が高いか?
という風にある程度の幅を持ちながらトレードしていきます。
だからこそ、資金管理を徹底しないとひたすらお金を減らし続けてしまいます。
トレードは決して難しいものではありません。
自分のトレードルールに当てはまらないなら、待てば良いだけです。
何もしなければ資産は減りません。
待つのがつらい。分かってるけど待てない。
っていう方はトレードルールが定まっていないからです。
自分のやる事が定まっていたら待つしかない状況に気が付けます。
難しいルールは必要ありません。
上位足の方向に逆らわず、損失を限定しながら、自分が守れるシンプルなもので大丈夫です。
得意なもの以外は全て捨てるつもりで、自信のある事だけをやってみて下さい。
そうすれば明日は負けて資金が減ったとしても、1年後には増えまくってます。
FXはギャンブルじゃなく、投資。ビジネスです。
目先の勝った負けたで喜んだりせず、検証を重ねてスキルを磨いているトレーダーが1年後には笑っています。
上位足の方向に下位足が転換する所を拾う。
それだけを徹底すれば、
勝率、リスクリワード、口座資金の増え方など、トレード成績が明らかに変わります。
難しい事はせず、得意な事をやり続けましょうね。
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