この記事を読めば、一目均衡表の
- 各線の意味
- エントリーポイント
- 雲の考え方
を学べます。
意外とシンプルですよ。
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一目均衡表の歴史
一目均衡表は一目山人氏という日本人が考案した、
日本発祥のテクニカル分析です。
1930年代に発案され、数十年の研究の後1960年代に世に出回りました。
ストキャスティクスが1950年代、移動平均線が1960年代なので、歴史の深さを感じますね。
一目均衡表はパッと見ると線が多く難しそうですが、内容としては非常にシンプルです。しっかり理解して使いこなしてくださいね。
基本的な事はここで解説しますが、一目均衡表の原著は経済変動総研が所有していますので、元々の理論や考え方が知りたい方はそちらをご参考下さい。
各線の意味
一目均衡表には5本の線があります。
- 転換線
- 基準線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
これらの計算式は
- 転換線は過去9日間の最高値と最安値の半値
- 基準線は過去26日間の最高値と最安値の半値
- 先行スパン1は(転換線+基準線)の半値を26日先に表示
- 先行スパン2は過去52日間の最高値と最安値の半値を26日先に表示
- 遅行スパンは現在の価格を26日前に表示したもの
です。
各線の期間は、発案者が作り出したものなので、期間設定は変更はしないように!
エントリーポイントについて
一目均衡表には三役好転・三役逆転というものがあり、
それぞれ買いサイン・売りサインとされています。
●三役好転
- 転換線が基準線を下から上に抜ける(均衡表の好転)
- 遅行スパンがローソク足を上抜ける(遅行スパンの好転)
- ローソク足が抵抗帯(雲)を上抜ける
3つ揃って、三役好転と呼ばれます。
●三役逆転
- 転換線が基準線を上から下に抜ける(均衡表の逆転)
- 遅行スパンがローソク足を下抜ける(遅行スパンの逆転)
- ローソク足が抵抗帯(雲)を下抜ける
これも3つ揃って、三役逆転と呼ばれます。
注意点として、
3役好転・逆転は1~3が順番通りに起こった場合を言います。
順番通りに起こる場合、1〜3の全てがエントリーポイントになります。
順番が違う場合は、もみ合っている状態なのでくれぐれも注意して下さい。
半値は意識される?
50%戻しとか半値戻しと言われますが、
- 転換線は超短期における半値
- 基準線は短期における半値
- 先行スパン2は中期における半値
を表しており、どれも意識されます。
なぜ意識されるか?
半値は 「相場水準」 と言われ、その期間における損益の分岐点になるからです。
半値ラインよりも
- 価格が上にあるなら買いが優勢
- 価格が下にあるなら売りが優勢
になる可能性が高くなります。
単純に今の価格を見るのではなく、どういう流れで今の価格に推移しているのか、大きな流れで見るようにして下さい。
トレンドが出ているときは、各線が押し目・戻り目の限界点。
もみ合いの時は限界点ではなく、値幅の中心になります。
しっかり今の相場状況を見極めて使って下さいね。
雲について
雲は先行スパン1と2に挟まれた場所で「抵抗帯」と呼ばれます。
- 雲に入る前に反発しやすい
- 雲に入るともみ合いやすい
- 雲に入った時、雲が厚いともみ合いやすく、薄い時は抜けやすい。
- 雲を抜けると大きく動く
- 雲のねじれは変化日
等がよく言われます。
これは、雲が価格よりも先行している為に起こります。
- 雲が厚くなるのは、それまでトレンドが出ていたという事。その後雲に近付くと支持帯や抵抗帯になりやすい。薄い場合はもみ合いなので抜けやすい。
- 雲の中に入る(先行スパン1と2に挟まれる)と、トレンド発生時の最後の支持線・抵抗線なので、完全に抜けるまではもみ合いやすくなる。
- 抜けると一気に動く
- 雲のねじれは先行スパン1と2のゴールデンクロス・デッドクロスなので、中期的な勢いが変化したポイントになりやすい
といった感じです。
それぞれの線がどういう意味を持っているのかをしっかり理解し、正しく使用しましょうね。
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